・離婚準備
○離婚手続きについての法律知識を蓄える
離婚の際には、財産分与や慰謝料、養育費、親権等検討しなければならないことがたくさんあります。決め忘れることがないように、また有利な条件で手続きをしないためにもある程度法律知識を蓄えておくことが必要です。
○財産を把握する
あなたが家計の管理をしているなら、そこまで心配することはないですが、奥様が家計を管理しているような場合には、一体預貯金がいくらあるのか、ローンはあるのか、不動産の名義は誰になっているのか等事前に把握しておいた方がいいでしょう。
・子どものこと
○親権について
子供の親権については、一般的には母親に有利です。お仕事との兼ね合いからこれまでお子さんと過ごしてきた時間が短い等のご事情があるでしょうが,どうしても親権を確保したい場合には、ご自身のご両親と同居をするなどして、子供の生活環境を整えるべきでしょう。
弁護士にご相談のうえ,あなたが親権を獲得する道を検討してみることをおすすめいたします。
○養育費について
養育費については,子供の親である以上,親権を奥様に取られてしまったとしても,あなたに支は払う義務が生じます。養育費とは,子供のために支払うものであって,奥様に支払うものではありません。
どのくらいの金額が適切なのか,今後お仕事の環境が変わって収入に変更があった場合にはどうなるのか等ご不安な点があるかもしれません。
また奥様に養育費を託したら,子供のためではなく自分のために使ってしまいそう等,養育費を託すだけの信用が奥様に対してもてない場合は,親権の獲得を努力しましょう。それが難しい場合は,監護権を奥様に,親権をご自身に残すという方法も考えられます。
この点については,一度弁護士にご相談ください。適切な解決方法をお示しいたします。
・その他
離婚で考えるべきことについて,一通りの検討は必要でしょう
○男性ならではのお悩み
男性は基本的に生活を支える大黒柱としてこれまでバリバリお仕事をしてきて,ご家庭のことは奥様に任せていて何がどうなっているかさっぱりわからないという方が多くいらっしゃいます。
離婚の際には,ご家庭の財産状況等について洗いざらい検討して,それらについて今後どうしていくかという取り決めを行います。
「男気」という言葉によって,かなりの譲歩を奥様側にしてしまい,離婚後の生活が非常に苦しくなるという男性が少なくありません。またどうしても奥様のご主張に頭があがらない等という方もいらっしゃるかもしれません。奥様への思いやりも大切なことですが,ご自身の離婚後の生活についても大切に考えていかなければなりません。奥様のいいなりになるのではなく,しっかりと適切な取り決めをし,離婚後の生活を確保することが必要です。